製品の特長を説明した、デル SMBマーケティング本部 北アジア地域 本部長 原田洋次氏 |
デルは9月10日、SMB向けサーバ4製品と、NAS新製品および無停電電源装置(UPS)10製品を発表した。
サーバ4製品のうち3つは、8日にリリースされたばかりのIntel製CPU「Xeon 3400番台」を搭載したもの。1ソケットサーバ向けに最適化された同CPUの搭載により、SMB用途における電力効率/処理性能の向上を実現するとともに、組み込み型のシステム管理エンジン「ライフサイクルコントローラ」や無償提供のソフトウェアRAIDなどにより、「システム管理/導入の簡素化」「信頼性の向上」「データの保護」といったSMBの代表的なニーズにも応えられる製品としてリリースしている。
サーバ4製品のスペックは以下のスライドとおり。
「Dell PowerEdge T110」および「Dell PowerEdge T310」は、1ソケットのタワー型サーバでいずれもXeon 3400番台を搭載。「Dell PowerEdge R210」および「Dell PowerEdge R510」は、それぞれ1ソケット1U、2ソケット2Uのラックマウント型サーバで、前者がXeon 3400番台、後者がXeon 5500番台を採用している。
製品の詳細を説明した、デル SMBマーケティング本部 エンタープライズブランドマネージャー 箕輪誠氏 |
なお、Dell PowerEdge R510に関しては、同社サーバとしては初めて12HDDに対応。また、Dell PowerEdge R210では、従来製品(Dell PowerEdge R200)に比べて筐体の大幅な小型化を実現したほか、1ワット当たりの性能も88%向上させている。
これらの新サーバは、同社が今年4月から発表している第11世代サーバとして位置づけられる。他製品同様「ライフサイクルコントローラ」と呼ばれる、専用の組み込みハードウェア上で動作するシステム管理エンジンを搭載。初期セットアップをメディアレスで行えるほか、リモートコントロールも容易に行え、専門知識が高くないシステム管理者でも導入/管理作業をスムーズに行えるよう配慮されている。
加えて、デルでは、Microsoft Windows 2008 R2のHyper-Vによる仮想化環境の構築を支援するサービスも提供している。すべてのサーバにおいて、同ソフトウェアの動作を検証済みだという。
Dell PowerEdge R210(左)と従来製品のDell PowerEdge R200(右)。Dell PowerEdge R210の奥行きが大幅に短くなっていることがわかる |
Dell PowerEdge R210は、工具を使わなくても各パーツを取り外せる構造になっている |
デルでは、上記4サーバに併せて、NASの新製品「Dell PowerVault NX300」、およびUPS 10製品も発表した。
Dell PowerVault NX300は、Microsoft Windows Storage Server 2008搭載のエントリーレベルの1UラックNASで、最大4テラバイトの容量を実現する。
一方UPSに関しては、同社のOpenManage管理コンソールにより、リモート監視が可能といった特長がある。