何事においても変化を遂げるためには想像以上の時間を要し、そしてその過程には困難がつきまとうもの。ゆえに、目標達成に至る前に、我々は挫折しがちだ。そこで、「HARVARD BUSINESS PUBLISHING」公式ブロガーで、リーダー育成の世界的権威であるMarshall Goldsmith氏が投稿した記事の中から「変化をあきらめるな(原題: Don't Give Up on Change)」を取り上げ、目標達成で障害となる要素や克服のためのtipsを考えてみたい。
1. 自力本願
リーダーシップ育成や、コーチング、自己啓発本といった類のものは、「これですべてがうまくいく!」というようなキャッチコピーが付けられているが、それがそもそも誤りのもとだ。本当の成功をもたらすのは自分自身しかいないことを肝に銘じておくべきだ。
2.時間
目標の設定においては、達成することを重視しすぎて、それにかかる時間を度外視してしまいがち。ゆえに、目標到達に必要な時間を現実的に見積もり、さらに想定した数値よりも5割から10割増しにして、あらかじめ時間設定をしておくとよい。
3. 困難さ
時間同様に、目標の達成には考えていた以上の困難さがつきまとうもの。よって、目標設定においては、その後に期待が外れる場合もあることもあらかじめ計算に入れておくべき。
4. 予期せぬ事態
目標の設定段階では、予期せぬ事態というのを計算に入れていない場合が多い。しかし、新たな障害というのは年中常に現れるものだ。よって、先々どんな危機が生じるてもおかしくないということを念頭に、何が起きてもポジティブでいられるよう心構えをしておくこと。
5. 維持
全力を注いでようやく目標が成し遂げられたとしても、今度はそれを維持するための努力が求められる。しかし、真の変化を遂げるには真の努力が必要であり、即効薬では効き目がない。想定外の事態や注意すべきものとの葛藤といったことは、その先もずっとつきまとうもの。真に意味のある変化を実現するには、生涯を通じて努力が必要である。