毎日コミュニケーションズは9月9日、2010年卒の新卒者採用に関する「内定状況及び採用活動に関するアンケート」結果を発表した。
それによると、2010年卒の採用に関しては、不況の影響から縮小が懸念されていたものの、「多くの企業がバブル崩壊後の極端な採用縮小を原因とする『人員構成のゆがみ』という課題を抱えていることから、中途採用に見られるような景気と直接的に連動した大幅な採用縮小には至らず、新卒採用については縮小しながらも一定の採用を維持するという底堅い動きを示すものとなった」という。
内定基準に関しては、56.8%の企業が「前年より厳しくした」と回答しており、その結果、50.9%の企業が「質・量とも満足」と答えている。採用活動の進捗状況については、8月10日の締め切り時点で、6割強が「充足して採用終了・ほぼ終了」と回答。約2割は採用継続という状況にあることを明かしている。
採用基準のアンケート結果。詳細は、採用サポネットから入手できる |
次年度の採用に関しては、難易度を「今年度並み」に設定している企業が67.0%、採用数を「今年度並み」としている企業76.3%に上った。なお、採用数を増やすと回答した企業は5.4%、減らすと回答した企業は14.4%という結果だった。
アンケートは、国内企業8,000社に送付。うち、1350社から回答が得られた。内訳は、上場企業が379社、未上場企業が971社。製造業483社、非製造業867社となっている。