米Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、同社の組み込みプロセッサ向けの統合開発環境(IDE)の最新版となる「Code Composer Studio v4(CCStudio v4)」を発表した。EclipseをベースとしたIDEで、価格はライセンスの種類に応じて変化するが、エンジニアは同社Webサイトから30日間の試用版を無償ダウンロードすることが可能となっている。

CCStudio v4は、マイコンやDSP、ARMベースのデジタル・メディア・プロセッサやアプリケーション・プロセッサ「OMAP」といった同社のすべての組み込みプロセッサの開発で使用することが可能。開発者は開発環境を共通化することで、異なるプロセッサごとにおける開発作業を簡素化することができるほか、100ドル以下のXDS100クラスのエミュレータなどのJTAGで使用可能。

また、製品限定版の「CCStudio」も無償で提供されており、これを活用することで初期費用を心配することなく開発を開始することができるほか、必要に応じて、より高い性能のデバッグ・ソリューションに後日アップグレードすることもできる。

さらに、既存のEclipseコミュニティや、サードパーティから提供されている統合プラグインを活用することで、組み込み設計の問題解決や解析、パフォーマンスの最適化を進めることが可能。

加えてEclipseフレームワークにTIの組み込みデバッグ機能を統合しており、包括的なユーザーインタフェース(ウィンドウイング)によるマルチプロセッサ・デバッグ機能も提供されている。