キヤノンソフトウェアは9月8日、Webアプリケーション自動生成ツール「Web Performer V1.2.0」を発売した。価格(税別)は、本番環境としてWindowsおよびSystem iにのみ対応するSE版が280万円、多くの環境に対応するEE版が480万円となっている。

新製品は、統合基盤を利用してレガシーシステムを有効活用するSOA(サービス指向アーキテクチュア)開発での自動生成ツールの活用、グループウェア資産のWeb化、クライアントサーバ型資産のマイグレーションなどの分野にフォーカスした、開発現場からの要望が多い新機能を搭載した。

SOA UI(ユーザ・インタフェース)構築では、社内にある既存IT資産をSOA技術で基盤連携する際、複数のシステムのWebサービスを単一の画面で利用できる「SOA UI」を、自動生成技術を利用して開発可能にした。簡単にすばやくユーザ・インタフェースを構築でき、項目追加や画面レイアウトなどの変更にも柔軟に対応できるという。

SOA UI

生成アプリケーションへのリッチテキストエディタの実装として、フォントの種類や文字の色、大きさ・太文字などの装飾指定、中央揃え、画像表示やファイル添付などの簡易レイアウトが可能なリッチテキストエディタを、Webアプリケーションに自動実装できる機能を備える。

リッチテキストエディタ

オプション機能では、ワークフローおよびAdobe Flex対応を強化した。 ワークフロー実行時の経路情報のアイコンによるビジュアル表示を可能になり、承認者/担当者の選択や差戻し先の指定可能になる。

Flex対応では、Adobe AIRを使用するFlexアプリケーションに対応。またAdobe Flexアプリケーションの自動生成部分を拡大し、Flex/AIRテンプレートの自動生成が可能になった。これにより、Adobe Flexアプリケーションの開発期間が短縮できるという。

同社は新製品を大手・中堅企業のIT部門やSIベンダなどを対象に販売し、2012年に導入に関連するシステム開発も含め売上20億円、累積250社への導入を目指す。

価格表

製品種類 価格(税別) 備考
SE版 280万円 本番環境はWindows/System iのみ
EE版 480万円 下表の全本番環境に対応
開発クライアント 20万円から
Adobe Flex対応オプション 80万円から
ワークフローオプション 250万円

動作環境

開発環境 Windows 2000/XP/Vista、Eclipse 3.2/3.3/3.4、Tomcat 4.1/5.5
本番環境 Windows 2000 Server/Server 2003/Server 2008、AIX 5.3、Solaris 9/10、Red Hat ES、i5/OS 5.2、5.3、5.4、6.1、Oracle 9i/10g、SQL Server 2000/2005/2008、DB2 UDB8/UDB for iSeries、WebSphere 5.1/6.0/6.1/7.0、WebLogic 8.1/9.1/9.2、Tomcat 4.1/5.5、Oracle Application Server10.1、Windows 2000/XP/Vista、IE6,7、7.0