東京工科大学と日本IBMは、企業の即戦力となるIT技術者の育成を目的としたプログラミング実習講座およびそのクラウド環境を共同で開発し、2009年10月より開講すると発表した。
東京工科大学がクラウド環境で実習講座を受講できる「授業クラウド」を構築・運用し、IBMが支援する。
「授業クラウド」では、単にプログラミングを習得するのではなく、学生自らの手によって、クラウド・サービスを企画、構築、管理することにより、実践的な学生の育成を行う。そのため、同大学では八王子キャンパスにossクラウドサービス・センターを設立する。
IBMは今回の「授業クラウド」で、ソフトウェア・ライセンスの提供、クラウド環 境構築のノウハウの提供、開発の支援などを実施。また、プログラミング実習講座の運営のために、今回、スクリプト言語の開発・実行基盤である「WebSphere sMash Developer Edition」を新たにクラウド化した。
授業クラウドでは、クラウド環境をアジャイルシナリオで開発するためのプロジェクト管理基盤として、Rational Team ConcertおよびDB2を利用するという。
そのほか、東京工科大学とIBM東京基礎研究所は、「授業クラウド」の基盤ソフトウェアの効率を最大限に高める先端的研究を共同で行うという。