ヤフーは4日、同社子会社のGyaOに対し、フジテレビジョン(フジテレビ)および日本テレビ放送網(日本テレビ)が出資することで合意したと発表した。放送局との協業を進めることで、正当な利益を確保できる映像配信システムの構築を目指す。

ヤフーは今年4月、当時USENの子会社だったGyaOを買収。今年秋を目標に「Yahoo!動画」と映像配信サービス「GyaO」の完全統合を行なう予定となっている。フジテレビ、日本テレビ両社のGyaOへの出資は9月中に行なわれ、それぞれ比率は7%(ヤフー51%、USEN35%)。その後の事業展開では、GyaOが運営する有料映像配信サイトへ「フジテレビ on Demand」を出店。日本テレビとはGyaOが持つ課金システムや広告モデルなどビジネス面での協業を推進する。ヤフーは本件発表文の中で、映像配信ビジネスにおいて正当な対価の享受が成立していない事態を指摘。協業を通じて、映像の制作者、配信業者、利用者それぞれが「利益を享受できる安全な映像配信システムの構築」を進めていくとしている。