京セラグループは9月2日、グループ会社間の連携により国内における住宅用太陽光発電システムの販売網を拡充し、販売体制の強化を行うことを発表した。同グループでは、京セラソーラーコーポレーション(以下、KCS)が国内向けに太陽光発電システムの販売を手がけており、今回グループ会社の京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)の事業基盤を活用して新たな販売網を構築した格好だ。
今回の連携により、京セラより供給を受けて国内で太陽光発電システムの販売を手がけるKCSと、通信エンジニアリング事業などを行うKCCSが連携し、KCCSのパートナー会社約100社を通じて、日本市場向けに京セラ製住宅用太陽光発電システムの販売を開始する。
KCSは独自でフランチャイズ展開である京セラソーラーFC販売網やハウスメーカーなどを通じて住宅用太陽光発電システムを販売しており、今後はイオンショッピングセンターへの販売店展開に加え、今回のグループ内連携により、販売体制の強化を一層図っていく。
京セラは1975年より太陽電池の研究・開発を開始して以来、太陽電池の製造を行っており、今後、太陽電池セルの生産量ベースで今年度400MW、2010年度は550MW、2011年度には650MWを計画している。また、KCCSは1997年より公共・産業用太陽光発電システムの施工を行っている。