「当選確実なう」とつぶやく国会議員がいたり、ロイヤルファミリーまでもがつぶやいたりと、なにかと話題を振りまいているTwitterだが、ちょっと不満をつぶやいたとたんに膨大な損害賠償請求を起こされるトラブルもあったりと、時と場合を選んで使用上の注意を読みつつ使いたいところだ。米国で大人気のアメフトリーグ・NFL (Naional Football League)では試合前90分以後のTwitter利用禁止を明記したルールを打ち出し、トラブル回避のための一定のガイドラインを設けた形だ。

この決定は米Washington PostのNFLの話題を扱ったコーナー「The League」で8月31日(現地時間)付けの投稿の中で語られている。それによれば、NFLプレイヤーやコーチ陣、関係者らに試合開始の90分前から試合後のメディアインタビューの間まで、Twitterの利用をいっさい禁止する意向をNFL事務局が示したという。もともとNFLでは試合中のサイドラインや控え室などでのPCや携帯電話、電子機器の利用を禁止しており、最近になりTwitterの利用が急速に広がったことで、その禁止範囲をSNSの領域まで拡大することにしたという。ただしあくまでも禁止されるのは試合前後の一定時間内だけで、NFL側が「新しいテクノロジーの登場は歓迎」というようにオフの時間帯であれば問題なく利用できる。

Washington Postの報道によれば、NFLではCincinnati BengalsのChad Ochocinco選手が自身のTwitterアカウントで試合中に投稿しようとした事件があったという。また以前のレポートにもあったように、試合前ミーティングの内容をTwitterで流そうとした事例があったことで、チーム内でTwitter禁止令が出されていたこともある。驚くべきは新技術への適応の早さと、素早く問題点を認識して対処しようとするスポーツリーグの対応力だろう。