ローランド ディー.ジー.は、UVインクジェットプリンターVersaUV(バーサ・ユーブイ)シリーズの新製品「LEC-330」を9月1日に発売した。
同製品は、2008年9月に発売された、UV(紫外線)硬化インクとUV-LEDランプを採用した印刷方式と、プリントの周辺を自由に切り抜くことのできる「プリント&カット」機能を搭載するUVインクジェットプリンター「LEC-300」の新モデル。多彩な素材へのダイレクト印刷と、ニス引き表現や圧盛り印刷といった「特殊印刷」が、オンデマンドで行えるプリンターとして幅広く利用可能なLEC-300の性能を大幅に強化。生産性や画質の向上、対応素材の拡充を実現した。
従来機より印刷スピードが約2倍にアップしたほか、1,440dpi×1,440dpiの高精細モード「アーティスティックモード」を新たに搭載。従来機では印刷できなかった、厚紙やプラ板、ポリカーボネート素材など最大1mm厚までの腰の強い素材への印刷にも対応。
また、本体内の白インクを定期的に循環させ、インク成分の沈殿を防ぐことで廃液量を削減し、ランニングコストを削減できる「白インク循環システム」を搭載。グロスインクによる圧盛り印刷や、ニス引き表現による光沢仕上げ、マット仕上げなといった特殊印刷に加えて、初回導入時には3パターンのインク組み合わせの中から用途によった組み合わせを選択することができる。標準価格は627万9,000円。