サッポロビールは8月31日、リバネスと連携し、宇宙におけるビール用ホップ保管実験に参画することを発表した。同実験は、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)による国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟での有償利用実験に参画しているリバネスの「宇宙教育プロジェクト」の一環として実施されるもの。

JAXAによる公募の結果、対象品種の1つに認可された同社の育種ホップの種子(6種計16.5g)が、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟での約6ヵ月間の保管実験のため、日本時間8月29日12時59分に、米国フロリダ州のケネディー宇宙センターからディスカバリー号にて打ち上げられた。

スペースシャトル

同種子は今後、2010年2月までの半年間「きぼう」にて保管され、その間宇宙での極限環境ストレスの影響調査が行われ、山崎直子宇宙飛行士と共に地球へ帰還する予定となっている。

同種子は、同社のバイオ研究開発部北海道原料研究センター(北海道上富良野町)で交配・採種されたもので、「きぼう」から帰還した後に、同センターで宇宙空間がホップに与える影響について試験を行い、宇宙科学教育への利用や将来的なビールへの使用も計画されている。

サッポロビールのホップ種子