ディーバは8月27日、同社が開発/販売する連結会計システム「DivaSystem3」の最新版「DivaSystem 9.3」を発表した。提供開始は11月の予定。今回のバージョンアップでは、日本でも2012年ごろから上場企業に対しての強制適用が見込まれている国際会計基準(IFRS)へのコンバージェンスが強く意識されている。
DivaSystem 9.3では、IFRSで採用されている"マネジメントアプローチ"に伴う経営管理機能 - 事業/地域マトリクスでの分析機能や、制度連結&管理連結や月次期別管理&四半期期別管理などの比較分析業務が強化されている。また、グローバルバージョンとして、中核モジュールの英語化のほか、入力ツールの中国対応も実現している。
同社の代表取締役社長 森川徹治氏は、「大企業はすでにIFRSをにらんだ対応を行っているところが多い。だが、IFRSはあくまで金融のグローバル化に伴い、比較可能性を担保するために要請されたもの。現実には国内基準もそのまま残存する、つまり並存する可能性が高い」としており、多くの企業が「制度と管理を個別に運営する"現実解"を選ぶだろう」としている。ディーバとしては今後、その現実解に則した「連結会計のリテラシを高めるような製品」(森川社長)を順次提供していくという。