フィンランドNokiaは8月26日(フィンランド時間)、携帯電話を利用して支払いや送金ができる財務サービス「Nokia Money」を発表した。一部市場で2010年初めに開始する。
Nokia Moneyは、同社が今年初めに出資を発表した米Obopayのモバイル支払いプラットフォームを土台としたサービス。携帯電話番号を利用して、レストランや小売店での支払い、電気料金など公共料金の支払い、友人や家族への送金、プリペイドSIMカードのリチャージなどのサービスを利用できる。専用エージェントで現金の引き出しや入金が可能で、現在Nokiaではエージェントネットワークを広げているところだという。24時間365日利用できる便利さとシンプルさを特徴とする。
携帯電話が急速に普及している途上国などでは銀行口座を持たない人が多い。Nokiaによると、世界の携帯電話利用者は40億人以上だが、銀行口座の数はわずか16億という。Nokia Moneyでは携帯電話番号が銀行口座代わりになることから、このような市場で高い需要がありそうだ。
Nokiaは今後、Nokia Moneyをオープンにし、他のサービスと相互運用可能にしていく計画という。