野村総合研究所(NRI)は8月27日、企業のシステム開発における結合テスト、総合テスト工程を効率化するテスト自動実行支援ツール「てぷらぱ」を発売した。

Webアプリケーションに特化した「てぷらぱType-R」と、Windowsアプリケーションなど幅広いアプリケーションに対応する「てぷらぱType-Q」の2つのプラットフォームパッケージで提供する。

新製品は、従来のツールでは実現できなかったテスト自動実行の準備からテスト結果の検証までを、トータルにサポートするツール。Excelを利用してテストスクリプトを作成し、GUIアプリケーションテストの準備から比較検証までの全工程で省力化を実現する。

またメンテナンスが容易であり、継続的な利用が可能という。

連続したテスト実行、エビデンス取得、比較検証までの自動化により、手動テストに比べ最大75%(同社の試算)の工数削減を実現できるとしている。

テストスクリプトは、Excelのシートに自動実行の内容を記述したりテスト動作を指定する関数のプルダウンでの選択により、自動生成する。コーディングスキルが無い担当者でも作業可能であり、1画面のテストスクリプト作成の平均時間が約30分、初回導入時の平均学習時間が1日と、作業時間が従来の約半分に短縮できるという。

作成済みのテストスクリプトから、異なるデータによるテストの連続実行、エビデンス取得、比較検証など一連のテスト作業を自動化できるため、2回目以降のテスト実行を効率化できる。

導入効果イメージ(2回目のテスト以降)

Excelのシートでテストスクリプトを作成するのでテストスクリプトを部品化でき、テストケースやテストデータの再利用性、テストスクリプトの保守性が向上するとしている。

エビデンスはExcelのシートに定義したテストパターンに基づいて自動的に整理するため、テスト結果の管理が容易になるという。再テストの実行における過去のテスト結果との比較も自動化した。

同社は今後、新製品を同社グループのシステム基盤ソリューション「GranArch(グランアーク)」の「システム開発基盤ソリューション」中核製品の1つとして、企業のシステム開発の品質と効率性を高める支援をしていくという。