米YouTubeは8月25日(現地時間)、広告売上を動画投稿者に分配するプログラム「YouTube Partnership Program (YPP)」の拡大を明らかにした。プログラムパートナーメンバーでなくても、1本の人気作品から収益を上げられる。

YPPは、YouTubeコミュニティで人気の高い投稿者の作品に対して広告を販売し、その売上を投稿者とシェアするパートナーシップ・プログラムだ。2007年12月に正式サービスとなった。これまでは「YouTubeにオリジナルコンテンツを定期的にアップロードし、幅広いオーディエンスを集めている」がパートナーメンバーとなる条件だったため、常に投稿できないメンバーはYPPに参加できなかった。新しいプログラムでは、YouTubeが各ビデオの再生数やバイラル効果、YouTubeのサービス規約への適合性などを分析し、基準を満たした作品に「Enable Revenue Sharing」を表示する。YPPのメンバーシップに申請することなく、YPPに参加できる。

YPP対象作品に「Enable Revenue Sharing」オプション

YPPの拡大によって、より多くのメンバーが投稿作品から収入を得られるようになる。一方で製品マネージャーのShenaz Zack氏は、YPPのパートナーメンバーにはチャンネル規模で収益を上げられるチャンスや、チャンネル機能の相乗効果などのメリットがあると指摘する。売上シェアの対象となれるようなクリエーターであれば、YPPのメンバーシップに申し込むことを強く勧めている。

なお現時点でビデオ単位のYPP提供は米国のみ。他の地域への拡大の意思が示されているものの具体的なスケジュールは不明だ。