マイクロブログサービスの米Twitterは8月20日 (現地時間)、同サービスで位置情報機能をサポートする計画を公式ブログで明らかにした。新たにジオロケーションAPIを提供し、つぶやきごとに緯度・経度のデータを付加できるようにする。
すでにTwitterプラットフォーム上では、つぶやきに位置情報を反映させるサードパーティの取り組みがいくつか見られる。だがAPIサポートの制限から、ユーザープロフィールの現在地やタイムゾーンなどが位置データとして用いられているのが現状だ。共同創設者のBiz Stone氏は、これらについて「面白い、だが (位置情報機能として) 信頼に足るものではない」と感じており、こうした開発者の動きを支援するためにジオロケーションAPIの提供を決断した。
位置情報機能はデフォルトではオフ設定になっており、ユーザーがオプトインするとオンになる。また「正確なロケーションデータは長期間にわたって保存されない」としているが、今回の書き込みでは詳細まで触れていないため期間やデータの範囲は不明だ。位置情報の付加はつぶやき単位となり、つぶやきごとにロケーションをアップデートできる。
位置情報の可能性についてStone氏は「たとえば、ユーザーがアカウントでフォローしているつぶやきから、ユーザーの近所または同じ街のつぶやきなどに切り替えられる。ユーザーがフォローしているかどうかは関係なくだ。コンサートのようなイベント、または地震災害などで、この機能が活躍するのは想像に難くない。さらに、われわれが考えもしなかったアイディアが数多く出てきそうなところにわくわくさせられる」と述べている。
同社は位置情報機能をTwitter.comに組み込む前に、ジオロケーションAPIを開発者に提供する。まずはサードパーティが提供するTwitter用のモバイル・アプリケーションで位置情報機能を実現し、続いてTwitterのモバイルWebサイトおよびTwitter.comにも搭載するという。
なおTwitterとロケーション・メタデータの融合は、プラットフォーム・チームのRyan Sarver氏を中心に進められている。同氏のTwitterはこちらだ。ジオロケーションAPIがローンチ時にすべての開発者に公開されることを認めている。