経済産業省と「グリーン・エネルギー・パートナーシップ」は8月20日、「グリーン・クリスマス・ライトアップ」事業に参加する施設を募集することを発表した。同事業のねらいは、クリスマスシーズンに所業施設などで実施されるイルミネーションの電力をグリーンエネルギーにすることを推進するというもの。
グリーン・クリスマス・ライトアップとは、グリーン電力(風力、太陽光、バイオマス、水力、地熱といった自然の循環の中で生まれるエネルギー資源)の導入を促進させるために、全国のランドマーク施設や大型商業施設、商店街などのイルミネーションの電力をグリーン電力とする事業である。電飾の色を「緑色」にして、グリーンエネルギーの導入促進のメッセージを視覚的に伝える施設やイベントもある。応募要件として、仕様電力量の10%以上にグリーン電力を使用していることがある。
この事業は、グリーン電力証書を活用しているのも特徴の1つだ。グリーン電力証明書とは、グリーン電力によって発電された電気の持つ「電気自体の価値以外のもう一つの価値(=環境付加価値)」を具体化したもの。グリーン電力証書を購入することで、グリーン電力を使用したと見なされる。
また、グリーン電力証書を購入した企業が支払った費用は、証書発行事業者を通じて発電設備の維持・拡大などに利用される。つまり、発電設備を持たない企業も、グリーン電力証書を購入することで自然エネルギーの普及に貢献できる。
昨年の参加施設は44件であり、今年はその倍以上の100件の施設の参加を目標としている。
グリーン・クリスマス・ライトアップに参加した施設の様子 |