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Ryan Scherf氏がSmashing MagazineにおいてHow To Effectively Communicate With Developersのタイトルのもと、WebデザイナがWebデベロッパとコミュニケーションを取る場合に留意すべき点をまとめている。WebデベロッパとWebデザイナは人間のタイプが違うとし、それを考慮した効率のいいコミュニケーションがあるという内容になっている。紹介されている留意点は次のとおり。
十分なレベルのドキュメントを提供する
開発がはじまるまえに十分なレベルのドキュメントを提供する。この場合もっとも優れたドキュメントはユーザインタフェースそのものといえる。よく考慮されたUIは扱うデータを明解にするし、フローも示すことになる。開発をはじめる前にすべてのページのUIを確定させる必要はないが、開発中にHTMLが必要になった場合には提供できるように作業しておく。開発者がいちから作業するよりも、デザイナが洗練されたページを提供しそれにデータを追加するといった作業の方が開発は簡単になる。
デザインを決定してからは揺らがない
開発中にデザインを調整することを好む開発者もいるが、それは開発者の仕事ではない。開発がはじまる前にUIをどうするかは固めた方がいい。また、特定の機能を実装している間にUIを変更するようなことをしてはいけない。開発中にUIを変更すると多くの余計な作業を開発者に強いることになる。UIはCSSで変更できるべきであり、HTMLはバックエンドコードと考えた方がいい。
成果物を投げっぱなしにせず参加し続ける
デザイナはUIを仕上げて開発者に渡せば、そこで仕事はほとんど完了ということになるわけだが、成果物を投げっぱなしにせずにその後も参加し続ける。開発者からメールでコンタクトがあれば迅速に返事を出す。コミュニケーションでは内容を曖昧にせずにはっきりと決断をしていく。ほとんどの場合、作成したUIモックアップは実際のデータとはマッチしないことがあり、開発者とともに作業をする必要がでてくる。
多機能にしばられない
ユーザが求めているものは何かということに注目し、不要な機能はUIに取り込まないようにする。必要がない機能を取り込んでしまうとそれだけ開発に時間がかかることになってしまう。
現実的な期限を設定してそれを守る
デザインと開発にかかる時間は対等というわけにはいかない。デザインは数日で完了するかもしれないが、開発はそういうわけにはいかない。現実的な期限を設定し、それをちゃんと守るようにする。
自分でテストする
成果物のテストを開発者に頼りきらない。開発者は最善の成果物を作ろうと開発するが、完璧なコードというのはなく、かならず修正が必要になる。機能がちゃんと実装されていないと文句をいうのではなく、デザイナもテストに参加することで修正することに協力する。