IDC Japanは8月19日、2009年第2四半期(4月から6月)の日本国内のクライアントPC市場出荷実績値について発表した。同発表によると、同年同期のx86サーバを除く国内クライアントPC出荷台数は、前年同期比5.5%減の322万台だった。ビジネス市場は前期に引き続き厳しい状況となったが、家庭市場はポータブルPCの出荷台数が持ち直し、前年同期比16.7%増という結果に。

ビジネス市場の出荷台数は、引き続き金融危機の影響を受け、151万台(22.2%減)と落ち込み、デスクトップPC、ポータブルPC共にマイナス成長だった。一方、家庭市場の出荷台数は、デスクトップPCが44万台(14.4%減)、ポータブルPCが127万(33.4%増)台の計171万台となった。低価格PCの出荷台数は前期から4万台増えて43万台に達し堅調に推移した。

ベンダー別に見ると、前期2位だった富士通が前年同期比で9.8%減と出荷台数を落としながらも、トップに順位を上げた。2位はNECで前年同期比で18.4%減、3位はデルが前年同期比で19.9%減と、ともに出荷台数を大きく落とした。これら上位3社とは対照的に、4位の東芝は前年同期比23.6%増、低価格PCの出荷好調が寄与し、4位の順位を維持した。5位の日本ヒューレット・パッカードは前年同期比0.9%増と出荷台数を維持した形だ。

2009年第2四半期 国内PC出荷台数トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(速報値) 資料:IDC Japan