Appleのボードメンバーを降りたGoogle CEOのEric Schmidt氏。代わりになる人物を探すのはけっこう大変?

米Google CEOのEric Schmidt氏が米Appleのボードメンバーを離れてから2週間、同ボードメンバーらが8月18日(現地時間)にも集合し、この空席について代替人事の策定に入る見込みだ。関係者の話として、米Wall Street Journalが8月17日(現地時間)付けの記事で伝えている。

現在AppleのボードメンバーはCEOのSteve Jobs氏を含め、米Intuit会長のBill Campbell氏、元米国副大統領のAl Gore氏、米Avon Products CEOのAndrea Jung氏、元Chrysler CFOのJerome York氏、米J. Crew Group CEOのMillard Drexler氏、米Genentech会長のArthur Levinson氏の計7名が在籍している。Appleの内規では5 - 9名までのボードメンバーを指名できるが、過去を振り返るとおおむね7 - 8名程度で維持されている。だが同社のボードメンバーに関してよく指摘されるのが、これらボードメンバーのCEOからの独立性の欠如で、Jobs氏以外の6人のメンバーの半分が10年近くにわたって同席を占めているという状態だ。これが結果的にCEOの方針に逆らえず、株主らの意向が反映されにくい状況を生み出すというのが専門家らの指摘だ。

またWSJによれば、現在同社COOのTim Cook氏がそう遠くない将来にボードメンバーに指名される可能性があると、ある関係者の1人のコメントを紹介している。Cook氏が18日の会議でボードメンバーに指名されるかは不明だが、可能性の1つとして浮上してきている。