新日本石油、NEC、日本ユニシスの3社は8月12日、2009年10月から2010年3月末までの間、経済産業省・資源エネルギー庁の委託を受けて、ENEOSブランドのサービスステーションにおいて、電気自動車に対応した急速充電サービスの実証事業を行うことになったことを発表した。

同事業で取り扱う急速充電器本体

同実証事業において、新日石は経済産業省「EV・pHVタウン」の選定自治体である東京都と神奈川県を中心に全国22ヵ所のENEOSブランドのサービスステーションに急速充電器を設置、三菱自動車工業の電気自動車「アイ・ミーブ」を20台導入して、「急速充電サービス」と「急速充電中の付加サービス」の提供を行い、顧客のニーズを調査・検証するほか、急速充電における最適な認証・課金形態を検討していく。

NECは、実証テーマの1つである「急速充電サービスの提供」を主に担当し、ハードウェア(急速充電器)とソフトウェア(認証・課金システム、制御システム)の提供、それらの操作性・信頼性の検証を行う。

日本ユニシスは、実証テーマの1つである「カーナビ等を活用した充電器設置情報・空き情報の提供」を主に担当し、ENEOSのサービスステーションを含めて青森市内にある充電器設置場所の位置情報・空き情報をカーナビで把握できるシステムを開発し、「EV・pHVタウン」の1つである青森県の取り組みとも連携して試験運用を行う。

急速充電器は、NECグループである高砂製作所の「TQVC500M2」を導入する。