「コメディにするか、それとも悲劇か。すべてはTweeters次第!」。英国王立オペラ劇場がオペラのストーリーをクラウドソーシングする実験的なプロジェクトを進めている。オペラの歌詞や筋立てをTwitterで募集。その成果を作曲家Helen Porter氏のオリジナル曲に合わせて、9月4日-5日開催のフェスティバル「Deloitte Ignite 09」で披露する。

同プロジェクトが始まったのは現地時間の8月3日。Twitterのyouroperaで進行しており、次々に投稿される歌詞やストーリーのつぶやきから主催者が台本をまとめている。これまでに第1幕・第1場が完成し、11日時点で第1幕・第2場の途中となっている。

順調なスタートを切ったTwitter Operaだが、プロジェクトが進むほどにTwitterを通じた台本作りの舵取りが困難になっている模様だ。まず様々な提案が集まるにつれて、ストーリーが様々な方向へ進み、複数の台本が存在しているような状態になってしまった。140文字以内の短いメッセージが連なるTwitterからでは、プロジェクトの現状や主催者が導こうとしている方向が伝わりにくいようだ。またプロジェクトが話題になるにつれて、歌詞や筋立てとは関係のないメッセージも舞い込んでくるようになった。主催者が10日に「これでは混乱状態だ! Tweetによる貢献には#youroperaをつけて欲しい。それらをまとめたものをブログで提供する」と修正した。現在、進行状況のアップデートや最新の台本をブログ・チャンネルで示しながら、Twitterを中心に、ブログのコメントおよびFacebookでも歌詞やストーリーの提案を受け付けている。

残された時間はあと約3週間。英国王立オペラ劇場が"世界初のオンライン・オペラストーリー"とするTwitter Operaは、果たしてDeloitte Ignite 09に間に合うだろうか?