OKIデータは11日、タイの生産拠点であるOki Data Manufacturing(Thailand) Co.,Ltd.(以下、ODMT)において、生産改革と棚卸削減を行ってODMT工場内の生産・倉庫スペース5,500平方メートル(全体の20%)の削減したと発表した。
これにより、ODMT内の在庫スペースを増やすことができたため、外部倉庫に保管していた部材と商品在庫を工場内に取り込み、契約していた外部倉庫の全廃と、倉庫・工場間のトラック輸送の削減に成功したとのこと。2007年度と比較すると、1年間で外部倉庫費用と物流費用で約3,400万円と2トンのCO2排出量が削減できる予定で、低炭素型生産体制が実現したとしている。
同社では、生産効率の向上と生産・物流コストの削減を経営の重要テーマとして位置づけ、さまざまな改革を実施。特にODMTは、ドットインパクトプリンタ、複合機、LEDプリンタなど、同社プリンタ販売量の半数にあたる年間50万台を生産する主要拠点であり、改革による効果は大きいという。
また、生産ラインの工程間の距離を縮めることで、工程間の部品・仕掛品の移動距離を短縮し、生産ライン全体のスペースを削減する「間締め」への取り組みも継続。「間締め」により出来たスペースを活用し、外部委託していたサブアッセンブリー業務と設備修理・施設修繕業務の内製化、サプライヤのジャスト・イン・タイム納入促進による部品在庫日数の削減を進めてきたとのこと。