大和ハウス工業は8日、太陽光発電システムや高効率給湯器、LED照明を標準採用した環境配慮型の戸建住宅「xevoFU ~風~(ジーヴォ・フー)」および「xevoKU ~空~(ジーヴォ・クー)」を発売した。ワンランク上の省エネ高耐久性能を謳う「xevo」シリーズへのラインアップ追加で、風や光などの自然力を取り入れたことが特長。
両モデルとも省エネルギー性に優れる同社オリジナルの外壁システム"外張り断熱通気外壁"に加え、太陽光発電システムや高効率給湯器"エコジョーズ"を標準採用する。また、吹き抜けの照明や玄関など点灯時間が長い屋外の照明には、長寿命で消費電力を大幅に削減できるLED照明を採用。同社の試算によれば、政府が定める新省エネ基準による一般住宅と比較して年間の光熱費を最大約77%、CO2排出量を最大約80%削減できるという。
軽量鉄骨造の「xevoFU ~風~」は、風、光、水の3つの自然力を取り入れたことが特長の住宅。縦方向と横方向への風の流れを創り出すために天窓や吹き抜けの配置を工夫し、通風を利用して外から風を室内へ取り込み室内の熱気を排出。また、遮熱スクリーンやオーニング(日除け)により夏場の日射熱を遮り室内の温度上昇を抑えるほか、室内窓や天窓を設置することで吹き抜けや廊下、ロフトなどから居室に光を導き入れる。さらに、庭には植木などを配してテラスなどに木陰を造り涼やかな空間を演出。雨水を利用して潅水するシステムや壁面緑化システムなども用意する。エアコンになるべく頼らないエコな暮らしを実現することができるとのこと。販売価格は、3.0kwの太陽光発電システムを搭載したモデルプラン(144.12m2)で2,490万円。
木造軸組工法の「xevoKU ~空~」の特長は、新開発の「遮熱外張り屋根断熱工法」を取り入れ、住居のスペースを屋根裏にまで拡大したこと。同工法では"外張り断熱通気外壁"の技術を屋根面まで拡げ、構造材の外側に断熱材を配置。通気層を屋根材の下に設け、その内側に遮熱機能を持つ反射材を設置することで、太陽の日射熱の伝導と放射による熱吸収を抑えたという。外気温が30度、屋根表面が65度の状態でも屋根裏の室内温度は28度程度のため、屋根裏の空間でも快適に過ごすことができるとしている。販売価格は、3.0kwの太陽光発電システムを搭載したモデルプラン(134.56m2)で2,320万円。