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Mozillaは7日(米国時間)、次期Firefoxへ向けたデベロッパーマイルストーンとなるFirefox 3.6 Alpha 1 "開発コード名 Namoroka"を公開した。2010年に登場することになるとみられるFirefox 3.6の最初のアルファバージョン。Windows、Mac OS X、Linux版のバイナリが提供されている。あくまでも開発者またはテスター向けのプロダクトであり、一般ユーザの利用は推奨されない。
Firefox 3.6 Alpha 1は、現在開発が進められているGecko 1.9.2 Alpha 1をベースに構築されている。Firefox 3.6 Alpha 1の主な特徴は次のとおり。
- TraceMonkey JavaScriptエンジンパフォーマンスの向上
- 起動時間の短縮
- 反応性の改善
- CSS3プロパティの追加 (バックグラウンドサイズ、バックグラウンドイメージのグリディエント)
- Geckoをトップレベルコンテンツドキュメントごとのネイティブウィジェットとして拡張
- 入力フォーカスモデルを新しいものへ変更
今のところ細かい改善が多い。実行速度を改善し、よりキビキビと動作させることに主眼が置かれている。先日、Firefox 4.0 / 3.7デザイン案が公開されたが、今回公開された3.6においてはデザインに関する変更はほとんど取り込まれていない。3.6のリリースまでにUIに何らかの手が加えられるか先送りされるかは今後の展開次第といえるが、大幅な変更はないとみられる。
これまで正式採用が見送られてきたタブプレビュー機能はFirefox 3.6 Alpha 1でも試すことはできる。アドレスバーにabout:configと入力して設定画面を表示したら、browser.ctrlTab.previewsの設定をtrueに変更すればいい。Ctrl-Tabキーでタブプレビューが動作するようになる。MozillaはMozilla Labsで取り組まれているプロジェクト(Prism、Ubiquity、Personas、Jetpack、新タブデザイン、タブ新ページデザインなど)の機能をFirefoxにマージしていく方向性を打ち出している。ただし今のところ、Firefox 3.6にどの機能がどこまでマージされるかはわからない。