タッチスクリーン搭載のPRS-600

米Sonyは8月5日 (現地時間)、電子ブックリーダーの新製品「PRS-600」と「PRS-300」を発表した。

PRS-600はタッチスクリーン・ナビゲーションを備えた6インチ・モデルだ。指またはスタイラスでスクリーンに触れて操作する。メモ機能では、手書きまたはソフトウエア・キーボードを利用できる。PRS-300は5インチ・ディスプレイのポケットモデルだ。どちらもディスプレイにE Ink Vizplex電子ペーパー技術を採用しており、解像度は800×600ピクセル。512MBのメモリーを内蔵し、PRS-600はMemory Stick PRO Duo/ SDカード・スロットを備える。

米国の電子ブック市場はAmazon.comのKindleがライバルを大きくリードしている。現在Kindleは2GBストレージの6インチ・モデルが299ドル、4GBストレージで9.7インチ・ディスプレイのKindle DXが489ドルだ。どちらも3Gワイアレスネットワーク経由でKindleから直接Kindleブックを購入したり、各種コンテンツを入手できる。

PRS-300。15.8×10.7×0.5センチの小型モデル

Sony Readerにはワイアレス機能がなく、内蔵メモリーは小さいものの、タッチスクリーンを備えたPRS-600が299ドル。PRS-300は199ドルだ。Sonyは専用オンライン書店eBook Storeでの新刊およびニューヨークタイムス・ベストセラーの価格を、Kindleストアと同じ9.99ドルに値下げする。同ストアからは無料で読めるGoogle Books提供のパブリックドメインの本にもアクセスできる。これらはEPUB形式となっており、対応タイトルは100万を超える。また、これまでPC版のみだったeBook LibraryソフトにMac版が加わる。

「199ドルからの手頃な価格」「豊富な対応タイトル」「PC/ Macサポート」「タッチスクリーンの操作性と、キーボードのないポータブルな本体(PRS-600: 17.5×12.2×1.0センチ)」でKindleに対抗する。