ある日ふと掲示板を覗いていたら、自分の子供の写真とともに「里親募集中」という書き込みを見つけた――こんな事件が米国で話題になっている。米国で8月3日(現地時間)に複数のメディアが報じている。これは里親募集情報をダシに金銭詐欺を狙う者の犯行とみられるが、非常に気味の悪い話だ。
この事件に遭遇したのは米マサチューセッツ州アビントン(Abington)在住のJenni Brennanという女性。「売ります/買います」情報の総合掲示板として米国で広く利用されているCraigslistを覗いていたところ、9カ月になる自分の子供の写真とともに「A CUTE BABY BOY FOR ADOPTION HE IS VERY HEALTHY AND READY FOR ADOPTION FOR MORE YOU COME BACK TO US. (里親募集のかわいい男の赤ちゃんです。とても健康的で、あなたのことを待っています)」のメッセージを添えた広告を発見した。もちろんBrennan氏が自分の子供を里親になど出した覚えはなく、恐怖を感じつつも募集メールを宛先に出してみたところ、送り返されてきたプロフィールには「カナダ生まれの孤児で、現在はアフリカ在住」と書かれていたという。女性はすぐさまFBIと司法長官に連絡し、この事実を伝えたという。また通報を受けて、詐欺師の連絡に使われていたメールアカウントをYahoo!がすぐに停止した。
Brennan氏が米ABC Newsに語ったところによれば、同夫妻は2年前から子供の成長記録をWordPressのBlogに書きつづっており、おそらく今回の写真はここから流用されたものの可能性が高いという。里親詐欺を狙った人物はネットサーフィン中に見つけた適当な写真を使って、掲示板への投稿に利用したようだ。