米Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは8月5日、実習形式で問題解決を行いながら電子計測の基礎を学習することを目的とした総合的な教材「エデュケーターズ・リソース・キット」を発表した。即日販売を開始、価格は4万5,500円(税別)となっている。

MSO2024ミクスドシグナルオシロスコープと「エデュケーターズ・リソース・キット」(オシロスコープは付属ではないので注意)

現在、市場に出回っている電子機器はすべて組み込みシステムであり、多くの半導体デバイスなどが用いられているが、こうした多くのコンポーネントが使用される組み込みシステムの設計、トラブルシュートを行うために、エンジニアは計測器の操作方法や測定の手法を覚える必要があり、同エデュケーターズ・キットは、こうした電子機器設計で直面するような代表的な課題に対応できるように作られていることが特長となっている。

エデュケーターズ・キットの構成は以下のとおり。

  • ラボ実験手順書 (6種)
  • インストラクターズ・ガイド(6種)
  • 学習用リファレンス・ファクス・シート(6種)
  • トレーニング・ボード(実験信号出力用)
  • オシロスコープ・リファレンス・ガイド(操作と機能に関するガイド)

また、エデュケーターズ・キットで学習する項目は以下のとおりとなっており、実習は同社のデジタルオシロスコープ「MSO/DPO2000シリーズ」を中心に説明がなされている。

  • オシロスコープの基礎
  • オシロスコープの高度な機能
  • オシロスコープ用プローブの基礎
  • 任意波形/ファンクション・ジェネレータの基礎
  • パラレル/シリアル・バス解析
  • デジタル回路設計のデバッグ

なお、日本テクトロニクスでは、今回提供を開始したエデュケーターズ・キットのほかに、基礎知識から最新の計測技術までを含む多数の無償基礎ライブラリを提供しており、カスタマのさまざまな要求に対応するとしている。