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Tim Steele氏がbrowser/sync is moving in - Chromium-devで伝えたところによれば、どうやらGoogleはChromeにブックマークや履歴データ、設定、タブの情報などをほかのChromeと同期するためのサービスの提供を検討しているようだ。FirefoxでいえばXmarks (旧名 Foxmarks)やMozilla Weave 0.5に該当するサービス。開発はChromiumをベースにOSSとして取り組まれるという。
browser/sync is moving in - Chromium-devやSync (Chromium Developer Documentation)で報告されている内容によれば、これらデータはGoogleアカウントに関連付けて保持できるようにされるという。当初はブックマークデータを対象とし、順次設定や履歴データ、タブデータも対象にするとみられる。同期するデータフォーマットにはコンパクトで高速処理が可能なProtocol Bufferが使われ、データの同期にはGoogle Talkと同じ枠組みを採用するようだ。
ほかの類似サービスと異なり、すでに多くのユーザがGoogleアカウントを取得している点が注目される。Google Docsのような形で、オンラインで共有しているデータを閲覧できるようにGoogleサービスとの連系も計画されているようだ。現時点でたしかなことはわからないが、開発自体はChromiumをベースにOSSで取り組まれることから、この同期サービスはChromeのみならずFirefoxなどほかのブラウザからも活用できる可能性がある。
Googleは以前、20%プロジェクトで生まれたサービスGoogle Browser Syncを持っていた。ブックマーク、履歴データ、クッキー、保存されたパスワードなどを同期するためのFirefoxエクステンションだったが、Firefox 3.0の登場とともに消えていった。プロジェクト終了の理由としては、開発者が同プロジェクトに割ける時間が少なくなったためとされていたが、秘密裏に進められていたChrome開発の時期とかぶることから、なんらかの経営上の判断があった可能性もある。