OKIデータは4日、タイのドットプリンタ用印字ヘッドの生産拠点であるOKIプレシジョン(タイ国・ランプーン県)の照明設備の省エネ対策などを実施し、2008年度は、2007年度と比較して消費電力433MWhとCO2排出量180トンの削減に成功したと発表した。これにより、年間300万円の電気料金も削減できたという。
OKIプレシジョンは1996年に設立され、年間200万台のプリンタヘッドとSPモータ、電源装置を生産しているタイ国の工場。2007年度は、効率的な空調管理システムの導入により消費電力の引下げに成功し、CO2換算で1,443トンにあたる年間3,435MWhの電力を使用していた。
しかし、さらなる環境負荷低減を目指した電力削減策が求められており、2008年11月に食堂やトイレなどの水用ポンプにインバーター式設備を導入。また、生産効率を向上させることで、生産量を維持しながらも工場稼動時間の短縮を実施し、省エネ型照明設備の導入なども行って消費電力とCO2排出の削減を行ったという。
ほかにも用紙削減に取り組み、1枚の紙に複数ページ分のデータを印字するマルチページプリントや、社内資料の提出先削減、各部署ごとに使用枚数制限などを実施しており、年間84,000枚の削減にも成功。同社では、今後もさらなる環境負荷低減をすすめていくとしている。