英ARMは、次世代の省電力MCU向けとなる低消費電力な物理IPライブラリを発表した。今回発表されたCortex-MおよびCortex-Rコア向けの「ARM 0.18μm uLL(ultra Low power Library)」は、ARM Cortexシリーズプロセッサの搭載する電源管理と協調して動作するほか、TSMCの0.18μm embedded Flash uLL/HDR(High Data Retention)プロセスを採用する事で、従来の0.18μm Gプロセスを使ったライブラリに比べ、リークを最大10分の1まで削減できる。
またARMの「Low-power memory instance」と「Ultra High Density Standard Cell libraries」はCortex-Mシリーズに最適化されており、ARM PMK(Power Management Kit)を組み合わせる事でさらに省電力化を図ることが出来る。
PMKライブラリは、省電力化のための様々な手法を提供する。複数の機能ブロックに、ダイナミックに異なる電圧を供給したり、パワーゲートやisolation cellを使ってSleep modeに入ったり、高速wakeupを実現することも可能だ。またBias cellはリークを減らすBack biasを構成することも出来る。
なお、0.18μm uLLとPMLライブラリは、ARMのDesignStart IP access Webサイトから入手可能である。