Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは8月3日、競合製品比で半分の基板実装面積を実現するPCI Express-PCIバス変換ブリッジIC「XIO2001」を発表した。同製品は、従来のPCIからPCI Expressへの移行経路を提供する単一機能のバス変換ブリッジICで、マザーボードのほか、工業用PCおよび制御基板、試験・計測基板、監視カメラのキャプチャ基板などに適応する。
「XIO2001」のパッケージイメージとブリッジICとしての接続イメージ |
パッケージは7mm×7mmのZAJパッケージのほか、12mm×12mmのZGUパッケージを採用、ダウンストリームのPCIバス・マスタを最高6個サポートするアービトレーション(調停)回路を内蔵しており、専用デバイスの外付けが不要。また、複数のバッファ付きクロックを集積しており、クロック・バッファの外付けも不要となっている。さらに、アダプティブ・イコライザ回路を内蔵していることから、ジッタの許容範囲が広く、より長いプリント基板配線、および接続ケーブルを使用することが可能だ。
このほか、同時に供給されるソフトウェア「XIO2001 Performance Tuning Tool」を用いることで、内蔵レジスタ設定をカスタマイズ可能なため、個々のアプリケーションに最適化することが可能である。
なお、価格はZGUパッケージ品の1,000個受注時の参考価格が5.50ドル、工業用温度範囲のZGUパッケージ品の1,000個受注時の参考価格が6.05ドルとなっている。