ミニストップは1日より、ミニストップ店舗から排出される使用済み油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)の原料として供給すると発表した。回収は東京23区内の全218店舗で行い、月当りの回収量は約4万4,000リットルという。

回収した使用済み油(廃食油)はシナネンの工場においてバイオディーゼル燃料化され、BDFを軽油に5%混合したB5燃料として精製される。廃食油からのBDF製造量は年間約50万リットルで、B5燃料を約1万キロリットル精製可能とのこと。同燃料は東京都交通局が運行する都営バス(軽油車両)などの燃料として利用され、従来の軽油を使用した場合と比べて年間約1,000トンのCO2削減量を見込んでいる。

ミニストップの廃食油リサイクルの流れ 提供:ミニストップ

街路樹程度の大きさの樹木が一年間に吸収するCO2の量から試算すると、今回の削減量は樹木約7万9,700本に相当するとのこと。同社では今後、廃食油リサイクルを他の地域でも展開したいとしている。