Googleマップの"ピン"が街中にあらわれる。グーグルは3日、世界13都市で展開している、著名人がお気に入りの場所を紹介する『わたしの好きな場所』キャンペーンの一環として、東京都内の駅構内にピン型オブジェを設置すると発表した。

都内に巨大ピンオブジェが出現する

グーグルは7月16日より、Googleマップの情報共有機能「マイマップ」を利用したキャンペーン「わたしの好きな場所」を実施している。ニューヨークやロンドンなど世界13都市において、同社が"トレンドセッター"とする著名人が好きな場所をGoogleマップ上で紹介するというもの。同キャンペーンを通じて、Googleマップの利用促進を狙う。日本では東京と京都が対象となっており、各界から選ばれた22名が国内外に向けて情報を発信。専用サイトを用意するほか、YouTubeにも公式チャンネルを設ける。

「わたしの好きな場所」キャンペーンサイト

都内に設置されるピン型オブジェは、Googleマップで利用される場所を示すピンを模したもの。中央に覗き窓を設け、各場所にちなんだYouTube映像を見ることができる。設置場所と期間は次のとおり。

  • 渋谷駅 センター口 8月3日~8月9日
  • 恵比寿駅 西口 8月3日~8月9日
  • 築地本願寺 8月3日
  • 新宿駅 新南口 8月4日~8月5日
  • 池袋駅 中央口 8月6日~8月7日
  • 秋葉原駅 昭和口 8月8日~8月9日

東京・築地本願寺(浄土真宗本願寺派本願寺築地別院)にはさらに大きな"巨大ピン"が設置される。これは同キャンペーンに参加する、建築家の平田晃久氏が同建築を選んだことにちなんだもの。築地本願寺で開かれた記者会見で同氏は、今回の試みを「ネットと現実がつながりはじめる」ものとし、人それぞれのフィルタで街を見ていることを知るうえでも意味があると評価した。築地本願寺の平井裕善氏も、「(Googleマップの)ピンのさらにその先に広がる世界を理解してほしい」というグーグルの趣旨に賛同。特異な外観を持つ建造物に注目が集まりがちな築地本願寺だが、そこは仏教の道場であり、同寺の場所をネットで探すだけでなく、さらに体験してもらうことが大事と話す。Googleマップの共有機能がネットだけに収束せず、現実へとつながることに期待感を示した。築地本願寺の巨大ピンの設置期間は8月3日から8月9日まで。

写真左から、築地本願寺 平井裕善氏、建築家 平田晃久氏

覗けます

なお、京都府内では、ピン型オブジェの代わりにピンマークをあしらったオリジナル提灯を使用する。各おすすめスポットや同キャンペーンに賛同を得られた店舗などに下げられるとのこと。

京都ではオリジナル提灯が見られる