日本サムスンは7月30日、デジタルサイネージの新製品「窓際デジタルサイネージ・システム」を同日より発売することを発表した。
窓際デジタルサイネージ・システムの特長は、1500カンデラの超高輝度液晶パネルを搭載した点。太陽光下での視認性が高く、窓際や屋外での設置に適している。
日本サムスン DMC事業部 DMAチーム チーム長 宮田隆氏 |
日本サムスン DMC事業部 DMAチーム チーム長の宮田隆氏は、従来の液晶ディスプレイの屋外設置について、「太陽光下では画面が暗くて見えない」、「太陽光の照射を受けて温度が上昇すると、液晶画面が一時的に黒くなり、表示できなくなる」といった問題があったと説明。そうした問題を解消すべく開発された窓際デジタルサイネージ・システムでは、従来比約3倍の1500カンデラ液晶パネルを採用したうえ、液晶を太陽光の照射から保護する空調システムを搭載しているという。
窓際デジタルサイネージ・システムは、縦型と横型の2種類が発売される。いずれも液晶パネルのサイズは46型で、Windowsコントローラを内蔵しているほか、10Wスピーカー×2を搭載。サムスンが独自に開発したデジタルサイネージ・コンテンツ作成/表示制御ソフトウェア「MagicInfo Pro」も付属されている。
MagicInfo Proのデモ。コンテンツ作成機能に関しては、自由なサイズで画面分割できるうえ、画像編集ソフトのような感覚で操作できる |
コンテンツ表示制御を行う画面。直感的なUIでスケジューリングを行える |
参考価格は60万円。同社販売パートナーを通じて販売され、年間販売目標3000台を掲げている。
また、今秋を目処に、空調機器内蔵の防水防塵筐体に窓際デジタルサイネージ・システムを収納した「屋外設置ソリューションリファレンスデザインモデル」も提供される予定。