大阪府堺市に建設中の新工場の模型

シャープとソニーは7月30日、大型液晶パネルおよび液晶モジュールの製造/販売事業に関する合弁契約を締結したと発表した。

発表によると、シャープが大阪府堺市に建設している液晶パネルの新工場を運営する会社として、「シャープディスプレイプロダクト(以下、SDP)」を7月1日に設立。同社は、現在、資本金100億円のシャープの100%子会社という形態をとっているが、今後、段階的に増資を行う計画で、その出資をソニーがシャープと共同で引き受け、最終的にシャープ66%、ソニー34%という出資比率に持っていく。ソニーからの最初の出資は今年12月29日に行われ、最終的な増資完了は2011年4月末となる見込み。

なお、新工場の稼働は今年10月が予定されている。生産能力はマザーガラス投入ベースで7万2000枚/月(ただし、稼働当初は3万6000枚/月)。同工場で製造した液晶パネル/液晶モジュールに関しては、出資比率に応じるかたちで両社に納入される計画。

シャープとソニーは、今後、液晶モジュール用部材の共同開発についても検討していくと発表している。