女王陛下もつぶやく昨今、英国の公務員もまた新しいITツールに翻弄される時代なのかもしれない。こうした現場の苦悩を知ってか知らずか、英内閣府(Cabinet Office)が公務員向けの"Twitter"利用ガイドを公開し、これがネット界隈で大きな話題になっている。
"英国流"Twitterの使い方ガイド |
20ページにわたり文面でびっしりと示された利用ガイド(PDFファイル)には、「Twitterとは何か」「その効用とは」「使用上の注意」といった但し書きが項目別に詳しく解説されており、投稿1回140文字までというTwitterを初心者でも迷わず扱えるよう工夫されている。また"フォロー"する人物が困らないように、1日最低2回、最大で10回程度の投稿にとどめ、1回投稿した後は30分ほど間隔を置くようにアドバイスが加えられている。
情報漏洩やちょっとしたミスが問題になる可能性がある一方で、適時最新情報を発信したり、フォロワーとの連絡を密にできるメリットがあるTwitterは、このような形で政府関係者も広く活用を考え始めている。米国では映画スターなどの著名人やホワイトハウスが"つぶやき"を開始して多数のフォロワーをすでに集めているほか、米Associated Press (AP通信)によれば、つい先週になりスペイン政府が公式のTwitterアカウントを開設し、2,000人のフォロワーを集めているという。
どこまで進むかわからないTwitter旋風、しばらく見届けてみることにしよう。筆者はすでに脱落気味(というより最初から取り残されている)のだが……。