マイクロブログ・サービスの米Twitterは7月28日 (現地時間)、ユーザーのログイン前に表示するスタートページを刷新した。新デザインではリアルタイム情報の検索機能が前面に押し出されている。Twitterを利用する価値を、ネットユーザーに幅広く伝える変更だという。
新スタートページは、Twitterのロゴの下に検索ボックスが大きく配置され、その下にいま・今日・今週それぞれの人気トピックがリストされている。検索ボックスに検索キーワードを入れるか、または人気トピックをクリックするとリアルタイム検索の結果が表示される。
「なぜTwitterを始めた方がいいの?」を解決
新スタートページはTwitterの、これまでの進化を反映しているという。仕組みが非常にシンプルなTwitterは自由度の高さがメリットであり、それゆえに急速な変化を遂げてきた。共同創設者のBiz Stone氏は「ステータスメッセージをコンセプトとするソーシャルツールとしてTwitterをスタートさせたが、ユーザーの日々の利用を通じて、サービスにわれわれが進化の方向を教わるようになった」と述べている。シンプルなソーシャルネットワーキングだったTwitterは、ユーザーの手によって新しいタイプのコミュニケーションツールという側面を持ち、さらに最速でリアルタイム情報を伝えるツールになり始めた。
ただし、こうしたTwitterの自由さによって初心者がスムーズに入り込みにくいという問題も生じている。Twitterを活用できるかはユーザー次第であり、さらに変化のスピードも加わって、とらえどころのないサービスという評価が目立つようになった。Twitterの魅力をひとくちで説明するのは難しい。「初心者向けに"tweet (つぶやき)"を定義したり、アカウントの作成方法を説明しても、万人にTwitterの魅力は鳴り響かない。"なぜTwitterを始めた方がいいの?"が共通のリアクションである」とStone氏。しかしながら、いま何が起こっているかを知るための発見エンジンとしてTwitterを紹介すると、多くの人がすぐに同サービスへの参加に興味を示すという。新しいスタートページは、増加し続けているTwitterユーザーの間を行き交うリアルタイム情報の価値を幅広くネットユーザーに伝えるのが狙いだ。
スタートページの刷新は、すでに登録済みのTwitterユーザーには全く影響しない変更である。だがStone氏は「オープンでタイムリーな情報交換が世界に前向きな影響を及ぼしており、その役割をTwitterが担い始めた」とコメントしている。リアルタイム検索ツールとしての具体的な強化は、Twitterの今後の方向を指し示すものと言える。