GMOドメインレジストリの会社ロゴ

GMOインターネットは28日、2010年より新たなgTLD(一般トップレベルドメイン)の受け付け申請が開始されるのに伴い、新gTLDのレジストリ業務を代行する新会社GMOドメインレジストリを設立したと発表した。新gTLD「.shop」の取得も目指す。

gTLDは、IPアドレスやドメイン情報を管理する非営利団体ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)によって管理されている。しかし、現在利用されている.com/ .net/ .orgなど21種類のgTLD以外にも、地域や業態などに応じた新たなgTLDに対するニーズが高まっていることから、ICANNでは企業や地理関係の名称も利用できる新gTLDの導入を決定。すでに.paris/ .london/ .nyc(ニューヨーク)/ .brn(バルセロナ)/ .eco/ .musicなどの申請の動きも見られるという。新たなドメインビジネスへの期待感も見られる中、新設立会社のGMOドメインレジストリでは、新gTLDの申請・運用代行を行なうドメイン管理機関(レジストリ)として事業を展開。GMOインターネットは以前より、セカンドレベルドメインを扱うサービス業者(レジストラ)として「お名前.com」などを運営しており、GMOグループ全体で国内約100万件のドメインを管理する実績やノウハウを活かしてドメインレジストリ事業を推進していきたい考えだ。

GMOドメインレジストリの代表は、GMOインターネット 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷正寿氏が務める。新会社の資本金は5,000万円

同日、都内で行なわれた記者会見では新会社の事業内容として、新gTLD「.shop」の申請、gTLDの申請・運用代行、ccTLD(.jp/ .us/ .ukなどの国別トップレベルドメイン)運用代行が発表された。GMOインターネット 代表取締役会長兼社長・グループ代表であり新会社代表取締役を務める熊谷正寿氏は、新gTLD「.shop」を取得した場合の提供価格として「年間数百円、1カ月100円以下で使えるようにしたい」とした。また、同取得時の事業展望として、売り上げ規模は数十億から数百億円、利益として数億円から数十億円との期待を示した。

新gTLDの申請受け付けは2010年上半期に開始予定。複数の競合がある場合は比較審査が行なわれ、審査で決まらない場合は入札によって決定される。