米IBMは7月28日(現地時間)、統計解析とデータマイニング向けソフトウェアを開発する米SPSSの買収で合意したと発表した。1株あたり50ドルを全額キャッシュで支払い、買収総額は約12億ドルとなる。取引は2009年後半にも完了する見込みで、買収後はIBMのInformation on Demand(IOD)ソフトウェアの製品ポートフォリオに組み込まれることになる。
SPSSは統計解析ソフトウェアでは非常に長い歴史を持っており、研究者や学術研究の分野では広く利用されている。近年ではその技術を利用して膨大なデータ分析と企業のビジネス改善を行うデータマイニングの分野に進出しており、高い評価を得ている。IBMは2007年にBI大手のカナダ企業Cognosを買収しているが、今回のSPSS買収もまたこうした統計解析ソリューション強化の一環と思われる。