レッドハットは7月28日、VMwareで構築した仮想化環境向けのRed Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)サブスクリプション「Red Hat Enterprise Linux for VMware」の提供を開始すると発表した。

RHEL for VMwareは、VMwareの仮想化環境に対応するかたちで、ライセンス体系やサポートポリシーを整備したサブスクリプション。最大のメリットは導入時コストが抑制できる点で、4仮想マシンの同時実行を従来のRHELサブスクリプション単体の1.7倍の価格でサポートする。

また、レッドハットでは、RHEL for VMwareの上位バージョンとして、RHEL Advanced Platformのサブスクリプションで構成される「Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform for VMware」も用意。こちらは、10仮想マシンまでの同時実行に対応している。

両サブスクリプションの概要は以下のとおり。

Red Hat Enterprise Linux for VMware
概要 1サブスクリプションで4仮想マシンまでの同時実行をサポート。
2ソケットまでのサーバで利用可能(CPU数、コア数はカウントしない)。
機能や仕様は通常のRed Hat Enterprise Linuxと同等。
価格 スタンダード:1サーバあたり年間17万8000円(税別)……電話およびWebサイトによるサポート、月~金の午前9時~午後5時
プレミアム:1サーバあたり年間28万8000円(税別)……電話およびWebサイトによるサポート、週7日24時間
Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform for VMware
概要 1サブスクリプションで10仮想マシンまでの同時実行をサポート。
ソケット数に関係なく全てのサーバで利用可能(CPU数、コア数はカウントしない)。
機能や仕様は通常のRed Hat Enterprise Linux Advanced Platformと同等。
価格 スタンダード:1サーバあたり年間33万8000円(税別)……電話およびWebサイトによるサポート、月~金の午前9時~午後5時
プレミアム:1サーバあたり年間55万8000円(税別)……電話およびWebサイトによるサポート、週7日24時間

いずれも本日より提供が開始される。

なお、レッドハットでは、11月末までに開催されるRed Hat Enterprise LinuxトレーニングコースとVMWareトレーニングコースの同時購入者に対して、料金を20%割引きにするキャンペーンも実施している。