ミック経済研究所は7月28日、内部統制型・情報漏洩防止型情報セキュリティソリューションの市場規模を発表した。同発表によると、2008年度の市場規模は前年比10.3%増の1,080億円強、2009年度は前年度比%増の1,215億円になるという。
同調査では、個人情報保護法の全面施行、日本版SOX法の施行などの流れから、内部統制型・情報漏洩防止型情報セキュリティソリューション市場は本格的に立ち上がっていることから、経済情勢が不安定な中でも成長途上の市場が多く、数10%~倍以上の成長を見せている製品分野が数多くあるとしている。
今回、36分野の製品について調査が行われたが、21分野が二ケタ成長を果たしている。特に市場規模が大きいのは、Webシングルサインオンパッケージとアイデンティティ管理パッケージだ。
Webシングルサインオンパッケージの2008年度の市場規模は前年対比14.4%増の93.7億円だった。当初、同パッケージは金融機関やセキュリティを特に重視する一部の大手企業での導入に限られていたが、近年は、社会的背景、業務システムのWeb化、企業間連携、イントラネットの定着などから企業規模を問わず導入ユーザーの裾野が広がっており、今後も二ケタ増で成長すると予測されている。
アイデンティティ管理パッケージの2008年度の市場規模は前年対比20.3%増の90.6億円でした。同パッケージは日本版SOX法施行に伴い、内部統制強化のためのユーザーIDとパスワード管理の負荷を軽減させるツールとして近年急速に注目が集まり、参入ベンダーが増加して群雄割拠の様相になっているという。