マイクロソフトは7月27日、法人向けにWindows 7のボリュームライセンスを9月1日より販売することを発表した。米国では同様の発表が今月13日に公式ブログを通じて行われていたが、国内も足並みを揃えたかたち。

9月1日よりボリュームライセンス発売開始。同日より早期アップグレード割引キャンペーンも実施される

マイクロソフトでは、これを記念して、早期アップグレード割引キャンペーンを9月1日より開始することも併せて発表した。通常、2万4800円で販売される予定のWindows 7 Professionalのアップグレードライセンスが1万9800円で購入できる。既存のWindows XP Professional、Windows Vista Businessユーザーが対象で、キャンペーン期間は2010年2月まで。特典として、通常3000円で提供されているインストールディスクや、導入方法をステップ・バイ・ステップで解説したインストールガイドが配布される。

なお、法人向けWindows 7には、基本的な機能を提供するエディション「Windows 7 Professional」と、その上位エディションに当たる「Windows 7 Enterprise」の2種類が存在する。Windows 7 Enterpriseでは、VPN要らずのリモートアクセス機能「DirectAccess」、データ暗号化機能の「BitLocker」「BitLocker To Go」、アプリケーションの実行権制御を行う「AppLocker」などを搭載。高いセキュリティ要件や多様な利用シーンに応えられるエディションとなっている。

ただし、Windows 7 Enterpriseを利用するには、ボリュームライセンスに加えて、契約期間中に発売される全バージョンへアップグレード可能な「Software Assurance(SA)」を別途購入するか、あるいは、ボリュームライセンスの中でもSAが標準で含まれる上位のライセンス「Enterprise Agreement(EA)」を契約する必要がある。OEMや店頭でのパッケージ形態で販売される法人向けエディションはWindows 7 Professionalのみなので注意してほしい。

Windows 7の正式発売日は10月22日が予定されているが、8月1日時点で有効なEA/SA契約を保持していれば、Windows 7へのアップグレードが認められる。また、両ライセンス契約者は、8月7日より英語版のダウンロードが可能になる予定(日本語版も9月中に提供予定)で、MSCNやTechNet、VLSCにて先行的に入手できる。加えて、マイクロソフトでは、90日間利用できるWindows 7 Enterpriseの評価版(日本語版)を9月以降に提供することも予定している。

Windows 7については、Windows Vista SP1以降はアップグレード(上書き)インストールが可能。それ以前のバージョンはクリーンインストールになる。