米国IBMは7月22日(現地時間)、顧客のIT投資を保護することを目的に、POWER7プロセッサを搭載する次世代のPower Systemsへのアップグレードが可能であることを発表した。対象となるサーバは、「IBM Power 595」と「IBM Power 570」で、両製品をこれから購入する顧客も対象になる。
Power 595とPower 570をPOWER7搭載のシステムにアップグレードする際は、プロセッサ、メモリ、システム・コントローラをそれぞれPOWER7用のものに交換するだけでよい。同社では、POWER6プロセッサと同じエネルギー量を使いながら、POWER7プロセッサは同プロセッサの2~3倍の性能を発揮するとしている。
POWER7にアップグレードした両サーバにおいて、POWER6ベースのアプリケーションは、仮想サーバ向け管理ツール「PowerVM Live Partition Mobility」またはAIX上で実行中のパーティションをサーバ間で移動できる機能「AIX Live Application Mobility」を用いることで、アプリケーションの稼働に影響を与えることなく、アップグレードされた新しいサーバへ移行することが可能だ。