Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、絶縁型CANトランシーバ「ISO1050」を発表した。すでに8ピンSOP(DUB)パッケージでの供給を開始しており、1,000個受注時の単価は参考価格で1.55ドルとしている。また、2009年第4四半期末には、16ピンSOICパッケージ品の供給も予定されている。
同製品は、同社のCAN製品とキャパシティブ絶縁テクノロジを組み合わせたことで、工業用オートメーション、モータ制御、および医療用装置などの各種アプリケーションにおいて、必要な外付け部品点数を従来比で半分以上削減すると同時に、基板設計を簡素化することが可能だ。
また、ループタイムを34%も低減することから、他の主要な絶縁型CANソリューションと比較して、より長いネットワーク・ケーブルが使用でき、かつ高い柔軟性を提供することが可能となる。
光カプラを用いた絶縁型ソリューションと比較した場合、システムレベルの消費電力を38%低減することが可能なほか、高電圧アプリケーションにおいては、6.1mmのワイド・ボディ・パッケージによって基板実装面積を30%低減することが可能となっている。