独SAPは7月10日(現地時間)、販売予測・注文管理ソフトウェアを手がけるスイスのSAF Simulation, Analysis and Forecastingに対し買収提案を行ったことを発表した。提示金額は1株あたり11.5ユーロで、総額約6370万ユーロとなる。

SAFは小売・卸・物流などの業界向けに予測・注文管理ソフトウェアを開発するベンダーで、「SAF SuperForecast」「SAF SuperStore」「SAF SuperWarehouse」などの主力製品を持つ。

SAPとSAFはすでにOEM提携を結んでおりパートナー関係にある。SAPはSAFを取得することで、自社の小売業界向け予測・プランニングソリューションを補強する狙い。

買収提示金額は、SAFの7月17日の終値に9.5%のプレミアムをつけたもので、過去3カ月の平均株価に33.9%を上乗せした。取引成立には、過半数のSAFの株主の承認が必要となる。すでに、合計でSAF株式の約38%を保有する主要株主の合意を得ているという。