日本オラクルは7月17日、同社が提供するミドルウェア製品群の最新版「Oracle Fusion Middleware 11g」の発表を行った。すでに米国では7月2日にリリースされているが、ほとんど間をおかずして日本でも発表となった形になる。提供開始は9月8日の予定。

Oracle Fusion Middleware 11gは、次の5つの製品から構成される。

  • Oracle SOA Suite 11g
  • Oracle WebLogic Suite 11g
  • Oracle WebCenter Suite 11g
  • Oracle Identify Management 11g
  • Oracle Development Tools

来日して新製品の発表を行った米Oracleのチーフアーキテクト兼シニア・バイスプレジデントを務めるテッド・ファレル氏は、「3,000を超える新機能が追加されたが、とくにめざましいのはアプリケーション開発におけるパフォーマンスの改善。開発の簡略化が促進され、開発時間を大幅に短縮できる。Java VMの高速化、大規模なスケールアウトを実現するインメモリキャッシュや、動作中のアプリケーションにWebブラウザからリアルタイムな変更を実施できることなど、開発の生産性向上を実現するためのあらゆる機能が詰め込まれている」としている。また、買収したBEAのポートフォリオを完全に統合、Oracle製品との連携を可能にしたOracle WebLogic Suite 11gとして生まれ変わった。

日本オラクルの常務執行役 Fusion Middleware事業統括本部長 ヴィヴェック・マハジャン氏は「日本には世界の50%のメインフレームが残っているといわれる。また企業アプリケーションの95%がいわゆるカスタムアプリケーションであり、我々のターゲットとする市場は大きい」と語り、「オープンでホットプラガブル、最善の組み合わせ(Best of Breed)のアプリケーション開発フレームワークに仕上がった。ビジネスのスピードにITを追いつかせる製品」と自信を見せている。

米Oracle チーフアーキテクト兼シニア・バイスプレジデント テッド・ファレル氏

日本オラクル 常務執行役 Fusion Middleware事業統括本部長 ヴィヴェック・マハジャン氏

対応アーキテクチャはLinuxおよびWindows(32ビット)。価格はいずれも1プロセッサあたりで、Oracle SOA Suite 11gが656万2,500円 + 1ユーザあたり13万6,290円、Oracle WebCenter Suite 11gが1,426万6,350円 + 1ユーザあたり28万5,285円、Oracle WebLogic Suite 11gが513万5,865円 + 1ユーザあたり10万2,690円、Oracle Identify Federation(Oracle Identify Management 11g)が399万4,515円、Oracle Directory services(同)が399万4,515円 + 1ユーザあたり7万9,905円。