1969年7月20日にアポロ11号による人類初の有人月面着陸に成功してから40周年を迎えた。これを記念して米Googleが月の3Dマップ「Moon in Google Earth」を発表した。2006年11月にGoogleとNASAが締結した提携(Space Act Agreement)によって実現したGoogle EarthのMoon版で、NASAが提供するコンテンツを通じて月面を知り、月探査の歴史に触れられる。JAXAとNAOJも協力しており、かぐやが収集した月の地形のデータセットがベースマップに用いられる。
Google Earth 5.0のプラネット・ボタンから「月」を選ぶとMoon in Google Earthに切り替わる。操作はGoogle Earthと同じだ。マウスでマップをドラッグして月面を自在に移動可能。レイヤパネルから、以下のような様々なコンテンツを選択できる。
アポロ・ミッション:アポロ計画の月面着陸ミッション(11号、12号、14号、16号、17号)の資料。データのほか、ストリートビューのようなパノラマイメージ、Spacecraft Filmsのビデオ、飛行士が撮影した写真などが含まれる。
ガイドツアー:作家のアンドリュー・チェイキン氏とアポロ11号のバズ・オルドリン飛行士、アポロ17号のジャック・シュミット飛行士などがナレーターを務めるアポロ・ミッションおよび月のツアープログラム
航空写真のピックアップ:アリゾナ州立大学が提供する“Lunar Image of the Week”
グローバルマップ:アポロメトリックカメラ、クレメンタイン探査機、ルナーオービターが撮影した画像の選択・切り替えが可能
歴史的地図:アポロ計画のミッションでNASAが実際に用いた地質および地形マップ
人類の遺物:米国、ロシア、中国、EU、日本、インドなどの月探査で、月面に残された調査機材やロボットなどを画像やデータ、3Dモデルで紹介。