フィンランドNokiaは7月16日(現地時間)、2009年第2四半期(4月 - 6月期)の業績報告書を発表した。同期、売上高は前年同期比25%減の99億1,200万ユーロ、純利益も大きく減少した。自社推定シェアは38%、第1四半期より1ポイント上げた。
同期、純利益は前年同期の10億8,300万ユーロから2億8700万ユーロと、約73.5%減少した。1株あたり利益も前年同期の0.29ユーロから0.1ユーロに減少した。営業利益は4億2,700万ユーロで、前年比71%減少した。
売上高の分野別内訳は、携帯電話/サービス事業は前年同期比27.5%減の65億8,600万ユーロ、地図データNAVTEQは1億4,700万ユーロ、ネットワーク機器Nokia Siemens Networksが31億9,900万ユーロで同21.3%減少した。
主力事業である携帯電話は同期、1億320万台を売り上げた。これは前年同期比15%減少となり、前四半期(2009年第1四半期)からは11%増加した。コンバージドデバイス(スマートフォン)の出荷台数は、Nseriesが460万台、Eseriesが470万台。平均販売価格(ASP)は62ユーロ、全四半期の65ユーロから4ユーロ低下した。
同社では、携帯電話業界全体の出荷台数を前年同期比12%減、前四半期比5%増の2億6,800万台と見ており、同期の自社出荷台数は業界平均を上回った。これに基づく同社の推定シェアは38%。これは、前四半期の37%からは1ポイント増、前年同期の40%からは2ポイントの減少となる。コンバージド分野の推定シェアは41%としている。
地区別には、中国市場を除いてすべての市場(欧州、中東/アフリカ、アジア太平洋、北米、南米)で、携帯電話の出荷台数が前年同期を下回った。
今後の見通しについては、第3四半期の出荷台数は前年比横ばいまたは上向くと見ている。通年ではこれまでと同様、2008年比10%の減少と予想している。自社シェアは、当初増加と見込んでいたが、2008年と同レベルになると下方修正している。