ユニットテストを記述する際に問題になるのがモックの作成方法だ。テストケース時にモックに差し替えることを想定してしたコードであればテストケースでモックに差し替えることは難しくない。しかし、差し替えるモックを作成する手間は馬鹿にならない。そこで登場するのがモックライブラリだ。
モックライブラリはテストケースで使用するためのモックオブジェクトを手軽に作成するためのものだ。実際にモックオブジェクトのクラスを定義しなくても、動的にモックオブジェクトを作成できるものが多い。
Java向けのモックライブラリにはJMock、EasyMockなどさまざまなものがあるが、本稿で紹介するのはMockitoという比較的新しいモックライブラリだ。
MockitoはMITライセンスで開発されているオープンソースソフトウェアで、他のモックライブラリと比較して直感的な記述でモックの挙動を設定することができるほか、リファクタリングに強いという特性を持っている。